２/２９、３/１７のトピックスに掲載した華蔵寺さんの水仙です。
ついこの前は蕾でしたが、今は大きな花を咲かせ、青空のもと鮮やかに誇らしげです。

作業現場の近くに古くからの石碑が建っています。
王子夌（おうじりょう）と呼ばれるもので、寛平の時代に天皇の王子が大船渡に下った事に由来するものの様です。
千手観音様が彫刻された石碑もあり、頭の上には鳥居が刻まれ、とても珍しいお姿です。
愛宕神社の付近ですが、急勾配な所ですので、お参りの際は足元にお気をつけ下さい。

ウグイスの鳴き声が聞かれて、暖かい日差しの天候が続いています。
あちこちで紅白の梅が満開となり、桜の開花が待たれる季節となりました。
普門寺さんの梅はまだつぼみも多く、これからが見ごろとなりそうです。
お彼岸を過ぎ、お寺さんも静かですが大仏様の下で休んでいると、若いご夫婦と小さなお子さんがお花を持ってお墓参りに来ていました。
花を手向け、手を合わせることが習慣として自然と受け継がれていくのですね。

２月２９日のトピックスに掲載した華蔵寺さんの水仙は、今こんなに育っています。
２枚目の写真は浄土寺さんの梅で、見ごろを迎えるところです。
卒業と巣立ちの季節、花が咲くのももうじき、春の足音の聞こえる気仙地区です。

　それぞれのお寺さんでは追弔法要があり、陸前高田市の各所で追悼と慰霊とともに復興への願いを込めた取組が行われました。
サイレンとともに黙とうを行い、犠牲となられた方々を悼しみました。
　あの日の朝もいつもと変わらない朝でした。
地震の後の光景、その後の事、亡くなった方々のこと、自分が今こうして生を与えられていること、など様々な思いが巡る一日です。

墓地で作業中、ニホンカモシカに遭遇｡
好奇心旺盛でじっと見つめています。
国の天然記念物です。